◇「ビジネスモデルとして持続可能か
東京五輪・パラリンピックがその試金石」
◇「ケチ臭くやっていない。最後はエイ、ヤー」
都民ばかりでなく、全国民が小池百合子東京都知事の一挙手一投足に注目している。「時の人」に今後の都政運営と東京五輪・パラリンピック、豊洲市場問題を聞いた。(聞き手=浜條元保/谷口健/荒木宏香・編集部)
── 東京都庁は「伏魔殿」とも言われているが、都知事として実際に入った感想は。
■伏魔殿かどうかは、まだ「入場料」を払って足を踏み入れたばかりなので、十分わかっていない(笑)。しかし巨大な組織であること、また、財政的に非常に恵まれていることが、逆にさまざまな課題を作っていると思う。私は最初の100日間で、これまでの都政を見直し、さまざまな課題を掘り起こしていく。100日で集中的に作業したうえで、どうしていくかの答えを出していかなければいけない。それをベースに来年度予算を作っていく。
◇改革の御旗は情報公開
── 知事と都議会議員は、ともに直接都民から選ばれる二元代表制だが、それが機能していなかったのではないか。
■どちらも都民の代表という限りは、違う都民を相手にはしていない。したがって、その都民のニーズに対して、必ず接点が出てくると申し上げていた。実際に今回の定例議会は、「都民ファースト」の視点から、待機児童対策や私の給与の半減など承認を受けた。終わってみれば、すべての提案について都議会の承認を頂いた。まさしく都民ファーストで考えれば、答えは同じ(議会とも知事とも一致)だった。
── 改革を進めていくうえでは、「都議会のドン」など既得権者との摩擦は避けられないのではないか。
■どこまで、どういう議員が....
(『週刊エコノミスト』2016年11月1日号<10月24日発売>22~23ページより一部を転載)