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【マイナス金利に勝つ!資産運用】住宅ローンは借り時? 2016年4月26日号

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◇限界に近い金利の低下余地

◇物件高騰で買い得感は薄い

 

平澤朋樹

(ファイナンシャルプランナー)

 

 日銀がマイナス金利政策を決定後、住宅ローン金利は2月、3月と大きく引き下げられ、史上最低金利の更新が相次いだ。特に、10年固定(当初優遇型)の住宅ローンで、銀行間の金利引き下げ競争が激しくなっている。ただ、過度な競争の反動からか、4月に入って住宅ローン金利は一部で若干、引き上げも見られるようになった。金利の低下は借りる人にとって大きな魅力だが、住宅価格なども踏まえれば今が本当に借り時なのかどうかを考えてみたい。

 銀行窓口で活況を呈しているのが、住宅ローンの借り換えだ。借り換える場合は審査などの手続きに1カ月程度かかるのが通常だが、特に金利の低い三井住友信託銀行などは、支店によっては申し込みが殺到しており、2カ月程度かかるというケースもあるようだ。ただ、三井住友信託銀行の10年固定住宅ローンの最優遇金利は、4月1日現在で0・55%と、3月の0・50%から0・05%引き上げられた。

 また、みずほ、三菱東京UFJ、三井住友、りそなの大手4行の10年固定の最優遇金利も4月1日現在、0・85~0・90%と3月の0・80%から0・05~0・10%上昇している。各行とも、マイナス金利による金利低下のインパクトから一呼吸置き、過度な競争を懸念して金利を引き上げたとみられる。日銀のマイナス金利決定前の1月の金利水準と比較すれば、現在は各行とも0・30%程度低い水準だが、金利低下余地は限られてきていると言えそうだ。………


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