特集:がんは薬で治る
◇ここまで来た免疫療法薬
◇業界、患者、投資家の夢の行方
花谷美枝/酒井雅浩/丸山仁見(編集部)
がん免疫療法薬が、がん治療に大転換をもたらそうとしている。既存の治療で治らない難治性がんでも効果が期待でき、手術、抗がん剤、放射線療法に次ぐ「第4の治療法」が世界を揺るがしている。2030年までに7・7兆円規模に急成長するとの見込みから、世界の製薬大手トップ10がこぞって開発競争に向かった。がん免疫療法薬ブームの第二幕に患者、投資家も熱い視線を送る。
ピックアップ
経営者:編集長インタビュー
◇大橋徹二 コマツ社長
◇「断トツ」の建機サービスを作り上げる
コマツは、油圧ショベルやブルドーザーなど建設機械で国内1位、グローバルでは米キャタピラーに次ぐ2位。ほぼ全世界で事業を展開しているため、「世界経済の景気敏感株」とも言われる。2016年度の業績見通しは、新興国経済の減速を受けて、売上高が15年度比9・2%減の1兆6850億円、営業利益は同28・1%減の1500億円とする。
ワシントンDC
◇増える親と若者の同居
◇経済状況が要因
三輪裕範(伊藤忠インターナショナル会社
ワシントン事務所長)
西部開拓時代よりアメリカ社会は、若者に対して一日も早く独立し自立することを求めてきた。