定価:620円(税込み)
発売日:2016年2月22日
◇8兆円市場に群がる200社
◇不自由な競争で将来値上げも
池田正史/金井暁子
(編集部)
4月から電力会社を自由に選べるようになる。自由化で開放される市場規模は約8兆円。この巨大市場を目指して200社近い企業が電力小売り事業に乗り出した。
ピックアップ
経営者:編集長インタビュー
◇津田純嗣 安川電機社長
◇産業用ロボットで世界トップを走り続ける
── 売上高約4000億円のうち、約21%が中国市場です。最近の中国経済減速をどう見ますか。
津田 中国には1990年代に参入し、製鉄所の大型高炉に使うドライブシステム(モーターと速度を制御するインバーターで製造工程ラインを効率的に動かす装置群)、セメントや鉱山向けのコンベヤー、素材産業の産業用ロボットなど当社の製品が多く使われています。そして、自動車、スマートフォン、半導体、太陽光パネル、液晶パネルを製造するロボットが伸びてきましたが、各分野で設備過剰になっています。市場拡大の後に過剰設備に陥る歴史が繰り返されているという認識です。
ワシントンDC
◇大統領選を左右する草の根運動と「怒れる白人」
及川 正也
(毎日新聞北米総局長)
4年に1度の米大統領選が始まった。民主、共和両党が大統領候補を決める指名獲得レース序盤の中西部アイオワ州と北東部ニューハンプシャー州を、筆者は8年前に続いて訪れ、取材した。国民が主役を演じる「草の根民主主義」の現場は相変わらず熱気にあふれていたが、その主役たちは大きく変わった。