東京都庁は「伏魔殿」とも言われる。しかし、具体的にどういう組織なのか。Q&A形式でゼロから学ぶ。(谷口健=編集部)
Q1 都庁ってどんな組織?
A 職員数は警視庁含み16万人超
東京都庁は、石原慎太郎元知事が「伏魔殿」と称するほど、陰謀や悪事が渦巻くとされる巨大な組織だ。都の人口は約1350万人(2016年1月時点)、東京で働く人を入れた昼間人口は約1560万人に上る。
都庁の職員数は、警視庁の約4万6400人を含め約16万7000人に達する(図1)。他の道府県と比べると、大阪府が約8万2900人、神奈川県が約7万4000人、北海道が約7万2200人、愛知県は約7万1600人と、東京都は2倍以上の職員数を抱える。職員数16万人は、日本企業の連結従業員数と比較すると、富士通(15・6万人)や日産自動車(15・2万人)、イオン(12・6万人)、ソニー(12・5万人)を上回る水準だ。
都の機構は、都知事をトップとする「執行機関」、都議会という「議決機関」の二つの機関に大きく分けられる。「都知事と都議会が両輪」と言われるのは......
Q2 都官僚はえらい?
A 局長は“社長”
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Q3 東京都を外国と比べると?
A 経済規模はオランダ、スイスより上
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Q4 東京ってお金持ち?
A 政府が奪いたいほどの財源
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Q5 給料は?
A 職員はトップ、知事は最低に
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Q6 東京は何でも1位?
A 出生率・待機高齢者は最悪
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(『週刊エコノミスト』2016年11月1日号<10月24日発売>24~27ページより一部を転載)