商社2017
投資は商社に聞け
◇足元決算2ケタ増益でも
◇新たな投資法探るトップ
株式市場で商社株再評価の動きが広がっている。野村証券は8月、三菱商事の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は伊藤忠商事の目標株価を1800円から1850円に引き上げた。
引き金となったのは、各社が8月に公表した2017年4~6月期決算だった。首位の三菱商事は、最終利益で前年同期比170億円増の1178億円を稼ぎ出した。けん引したのは、石炭事業が好調だった豪州金属資源事業だ。豪州生産地へのサイクロン直撃や中国のインフラ投資伸長によって石炭価格が上昇したのだ。
資源の好況が利益を押し上げたのは他社も同様だ。続きを読む