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週刊エコノミスト 2016年3月22日号

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定価:620円(税込)

発売日:3月18日

 ◇地銀収益に予想以上の打撃

 ◇定期預金お断りの銀行も出現

 

桐山友一/花谷 美枝

(編集部)

 

「3月末に満期を迎える定期預金は更新が難しいので、普通預金に切り替えてもらえないでしょうか」

 日銀がマイナス金利政策導入を発表後の2月。都内のある中小企業に三井住友銀行の担当者から電話がかかってきた。この企業が預けていた約3億円の定期預金金利は、1年物で0・025%。それが、普通預金となれば過去最低水準の0・001%に下がる。中小企業の役員は「こんな申し出を受けたのは初めて。まとまった資金はこれからどう運用すればいいのか……」と頭を抱える。三井住友銀行広報部は「そうした指示は出していない。定期預金の運用にも困っていない」とする。

 

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ピックアップ

経営者:編集長インタビュー

 ◇江崎勝久 江崎グリコ社長

 ◇一生付き合える商品をつくる

 

 1921年に創業者の江崎利一氏がグリコーゲンを主成分とする栄養菓子﹁グリコ﹂を製造販売する江崎商店を創立。菓子のビスコ、プリッツ、冷菓のパピコ、乳製品のプッチンプリンなどのロングセラー商品を生み出してきた。勝久社長は利一氏の孫にあたる。

 

── 創業以来の理念は何ですか。

江崎 「おいしさと健康」は当時から変わらない理念です。「グリコ」には開発当時、「毎日食べることによって健康な体になる」というコンセプトがありました。子どもの2大天職は「食べること」と「遊ぶこと」と考え、両要素を入れるため、27年からおもちゃを付けました。菓子とおもちゃで一つの商品と考えています。

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ワシントンDC

 ◇遺伝子組み換え食品の表示義務

 ◇知る権利と食品業界が攻防

 

安井真紀

(国際協力銀行ワシントン主席駐在員)

 

米国では、都市部を中心に健康志向が高まり、オーガニック食品を取り扱うスーパーマーケットが定着しつつある。「オーガニック」や「自然食品」の定義はさまざまであり、添加物に対する考え方も賛否両論あるなか、米国で初めてオーガニック食品販売業者と認可されたホールフーズ・マーケットは、人工着色料、香料、甘味料等の特定の原材料を含む食品を販売しない方針を徹底。2018年までに、店舗で取り扱うすべての商品に、原材料に遺伝子組み換え作物(GMO)を含むか否かを表示すると打ち出した。他のスーパーマーケットも、オーガニック食品の取り扱いを増やす傾向にある。消費者は、自分が口にするものに、より関心を持つようになってきている。

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