定価:620円(税込)
発売日:2016年4月18日
◇個人向け国債の人気に火
◇「金利」に群がるマネー
桐山 友一/種市 房子(編集部)
個人のマネーが「金利」を求めてさまよっている。
鳥取銀行のインターネット支店「とっとり砂丘大山支店」で取り扱う定期預金。日銀がマイナス金利の導入を決めた直後の2月、新規預け入れ額は前月比2・7倍に急増した。その時の金利は1年物の「大山定期」(1口500万円)で0・40%、「砂丘定期」(同300万円)で0・35%、「らくだ定期」(同100万円)が0・30%。マイナス金利で多くの銀行が定期預金金利を0・01%へと引き下げるなか、同支店の“高金利”に預金者が殺到した。「2月は問い合わせの電話も鳴りっぱなしでパンク状態。これほど反響が大きいとは……」(鳥取銀行経営統括部)と驚く。2月の新規預け入れのうち、鳥取県外からが96%。特に関東圏からが5割を超えている。