特集:もう乗れるぞ!自動運転・EV
◇急カーブでも操作なし
◇テスラが見せる車の未来
松本惇/藤枝克治(編集部)
右にウインカーを出すと、勝手にハンドルが動いて車線変更する──。
6月9日、米テスラモーターズの電気自動車「モデルS」に試乗し、高いレベルの自動運転技術が求められる首都高を走った。
東京都心部から首都高に乗り、自動運転機能を作動させて台場線へ。アクセル、ブレーキを踏まなくても、設定した上限速度を守り、前走車との車間距離を維持しながら走行。有明ジャンクションの急カーブでは、手の力を完全に抜いても勝手にハンドルが大きく切られ、車線を逸脱することはなかった。
ピックアップ
経営者:編集長インタビュー
◇山本謙 宇部興産社長
◇化学部門の復活目指す
Interviewer 金山隆一(本誌編集長)
1897年、山口県・宇部の炭田を開発するために地元の人たちが出資してつくった「沖ノ山炭鉱組合」が原点。採掘された石炭が工業用として質が良くなかったため、石炭採掘以外の事業にも取り組んできた。現在、「化学」「医薬」「建設資材」「機械」「エネルギー・環境」の5事業を展開している。
── さまざまな製品を扱っていますが、事業戦略は。
山本 非化学部門の収益基盤を強化しながら、中核産業の化学部門を原動力に、グループ全体の成長を図っていくことを目指しています。
ワシントンDC
◇性的少数者巡りトイレ論争が過熱
堂ノ脇伸
(米州住友商事会社ワシントン事務所長)
米連邦最高裁は昨年6月、同性婚が憲法上の権利と認める判決を下し、一部の州でこれを禁じていることは違憲であるとの見解を示した。就任以来一貫してリベラルな政策を推し進めてきたオバマ政権にとっては象徴的な判決であり、またLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)と呼ばれる性的少数者にとっても朗報であった。ただ、一部の州では引き続きLGBTの権利を巡ってさまざまな難しい論争が続いている。