特集:パナマ文書 ずるい税金逃れ
◇パナマ文書で課税強化へ
◇富裕層と大企業の戦々恐々
谷口 健/藤沢 壮
(編集部)
「拝啓 この度のパナマ共和国の法律事務所から流出したと思われる電子情報を分析した結果、あなた様に関係するシンガポールの現地法人が把握されております。つきましては、その法人の資産内容・運用状況などについてお尋ねしたいので、来月15日までにご来署いただけますよう通知します」
今年、税務署からあなたの元にこんな封書が届くかもしれない──。
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経営者:編集長インタビュー
◇池田育嗣 住友ゴム工業社長
◇常に先を見て欧米のビジネスチャンスをつかむ
国内シェア2位、世界シェア6位のタイヤメーカーで、「ダンロップ」や「ファルケン」ブランドでグローバル展開している。2015年12月期は売上高が前期比1・3%増の8487億円、当期純利益が同4・9%増の558億円と、ともに過去最高。昨年10月には提携効果が薄れたことなどから、1999年から続けてきた米グッドイヤー社との資本・業務提携を解消した。
ワシントンDC
◇非有権者も入れて選挙区割り
◇最高裁が移民に寛容な判断
堂ノ脇伸
(米州住友商事会社ワシントン事務所長)
米連邦下院議会の議員は、誰の声を代表するのか。
連邦最高裁で4月4日、有権者だけでなく、全ての人口を考慮して、選挙区を区割りすることが公正との判決が下された。