◇インスタグラムで顧客動向分析
藤元 健太郎
(ディー・フォー・ディー・アール〈D4DR〉代表取締役社長)
コンビニが一般顧客を使った新しい広告方法を開拓している。スマートフォン(スマホ)で撮影した写真を共有するアプリ「インスタグラム」を利用したもの。インスタグラムは若者を中心に利用者が広がり、全世界でアクティブユーザー(実際の利用者数)が4億人を超えている。
コンビニ業界が、利用者が拡大するインスタグラムを広告・営業戦略に利用しようとしているのは、インスタグラムが文字中心のツイッターとは異なり、写真中心のコミュニケーションツールであるためだ。利用者は自分が好きな写真コンテンツを投稿し、友人などが投稿した写真を見て、「いいね!」をつけて評価していく。
コンビニ側からすると、インスタグラムに投稿されるということは、その商品が「好き」「気になっている」「他の人に紹介したい」ということであり、自社のブランドやサービスが顧客にどのように受け止められているかを測る上では重要なツールとなりつつあると言えるだろう。
インスタグラムの一般的な利用スタイルは、写真にキーワードとして、「#○○(○○には関連キーワード)」というハッシュタグをつけて投稿する方法。つまり、ハッシュタグに自社のブランド名が登場するかが、インスタグラムにおいて投稿者に意識されているかどうかの判断になるため、写真にただ自社の商品が写っていることとは異なる。そのため、インスタグラム上でブランド名をハッシュタグとしてつけて、投稿してもらうキャンペーンやイベントなどを行う企業も増えつつある。・・・・・・